ドミノとアグリコラを遊んでみた

21日は結局D&Dが出来なかったため、暇だった並木さんと会う約束をしていたcocaさんの三人で暇つぶしにボドゲをプレイ。
cocaさんの部屋はきれいに整っているのに本棚はほとんど雑誌だったり、おんなじ本やゲームが複数個積んであったり、別ベクトルでカオス空間だなぁ、と思った。
片付いてないウチより何倍もいいですけど。


ドミノは並木さんの持ち寄り品。
ダブルシックスによるマタドール(ググったので正式名称がこれかは分からない)、チキンフットを数回回してみた。
なんというか、お手軽に遊ぶ分にはいいかもしれない。
お金かけるとでどのくらい滾るか意見が交わされたが、もちろん日本なので実際にかけたりはしませんでした。
1点1コーラあたりだと結構恐ろしいかも。


で、私の持ってったのが「アグリコラ
農業のことをアグリカルチャーっていいますが、このゲームは飢饉を脱した人々が農耕を行う風景をゲームにしたそうで、非常にシビアな食糧管理を要求されるゲームです。


畑を耕し、小麦や野菜の種をまいて、それを収穫してパンを焼く
のっぱらを柵で囲い牧場を造り、家畜を放牧して繁殖させ、それを焼いて食料にする
家を増築し、子を増やす。
それぞれの生産物や牧場、畑は最初0ですが、0個のままゲーム終了すると-1点なので、とりあえずこれらを満遍なくやっていくようになります。


1ラウンドにつき家族コマ(最初2個)の回数アクションを行えるのですが、家族コマは家を前もって増築し、中盤で子供が増やせるようになるので、それでようやく増やせるようになります。
家や家族コマの数は結構得点が大きい上、行動回数がカツカツなこのゲームにおいて、家族コマを増やさない選択肢は非常に厳しいと思います。
でも家族が増えると食料も多く必要になる。
食料は少量なら日雇い労働(2個)・漁(毎ラウンド1ずつ貯まる)で手に入りますが、1家族コマに原則2個食料がいるため、後半で家族コマ4つとかになると8個もの食料が必要になります。
大量の食料は何ステップも費やさないと原則手に入らない上、もし足りなくなると得点に大きなペナルティ。
食料を要求されるのは収穫フェイズなのですが、前半は5ラウンドも猶予があるのに、終盤は2ラウンドに1回、最終14ラウンドは1ラウンドで収穫となります。
食料に出来る生産物は収穫フェイズでないと増えないため、上手く回さないと小麦が出来てもパンを焼けなかったり、予想以上に家畜を焼かなくてはいけなくなったり、そもそも焼くためのかまどがないとそれすら出来なかったり、と困窮します。


小さな進歩という特殊効果カード、職人という強化カードが各7枚配られますので、これをうまく使って他のプレイヤーより早く開拓を進めていくのですが、これらのカードはもちろんコストがかかるため、カードを使ってばかりだと開拓に必要な資材が足りなくなります。


このゲーム、とにかく何をやるにも資材・行動回数・食糧確保で抑制がかるため、その中でどうやり繰りするかに四苦八苦することになります。
そんな中で一番豊かなプレイヤーが勝つわけです。


はじめは非常にルールが煩雑な上、ルールブックの分かりにくさが際立っていたため、結構な時間がかかってしまいました。
中盤あたりで得点を気にするようになって、なんとか1ゲーム終わる頃には3時間近くかかりました。
2ゲーム目は2時間くらいかかったのですが、私の体感としてはちゃんとルールを分かっていると、体感としての時間はかなりあっという間に過ぎたように感じましたね。
後半の食糧確保に必死なまま終わってしまったような気もします。


2ゲーム目は、私が資材を多く得る職人等をガンガン使いそれで更にカードを使いまくる構成、cocaさんが小さい牧場で食糧確保、しかる後に畑に種をまくサイクルを早めに作り、徐々に手を広げていった感じでしょうか。並木さんは大きく囲った牧場で未開拓地のマイナスポイントをなくし、ひたすら羊の放牧をベースに進めていった模様。
結果は並木さんが1ポイント差で勝利、私が大幅にマイナスポイントでどべでした。
1回でも食料不足に陥ると、もはや勝ち目がありませんね…。


制限の多い中でアクションを取り合う形になるので、イメージとしてはプエルトリコのようなタイプのゲームです。
各カードでランダム性が生まれるのですが、このカードの強弱が結構大きいものの、なかなか大逆転とまでは難しいゲームですね。数点差を争う構成になりがちかも知れません。


このカード、今回は配りきりでプレイしたのですが、ゲーム開始前に各プレイヤーでドラフトするオプションもあるみたいですので、次遊ぶ機会があったらぜひ試してみたいですね。
まだ基本カードしか使ってないので、他のカードも混ぜて見たい。
非常に面白いゲームでした。


難点はルールが複雑・時間がかかるのもさることながら、ボードがとにかくでかいのがちょっとつらいところ。3人で遊ぶにも一般の家炬燵では大分きつかった。
他の方のレポとか見ると、縮小コピーしたり、カットして遊んでるところもある模様。
5人とかだと床でないと多分出来ません。
5人のカツカツっぷりも楽しみではあるのですが。