おそらく虚空の〜シリーズをメインに、ブギーポップのニュアンスもトッピングしつつ…一応独立作品なんでしょうか?
上遠野浩平の久々のファンタジーものなので買ってみましたが、思ったよりもいつものブギーポップとノリは変わらない感じ。
風呂敷の広げ方、閉じ方、他作品のクロスオーバー具合…この書式が好きな人なら、今回も面白いでしょう。


個人的には少し飽きてしまった気もします。
個人的に、この作者の作品は、どんでん返しが面白いかどうかでほとんどの評価が確定してしまうんですよ…
今回は、すんなりとラストまで行けたので、まぁまぁ。
他人に勧めるほどの求心力はなかったように思います。


…単に最近の上遠野浩平作品を読んでなくて、伏線をスルーしまくってるから楽しめなかっただけなのかな。

で、ブギーポップの方も一応、最新刊を読み終わり。


面白かったです。
原因が「ブギーポップ」というブランドから来る先入観にあるのか、単に伏線が複雑化しているのが良かったのか、善人らしい善人はいなかったところが良かったのか。
お話としてはキレイにまとまっているのだけど、登場人物の出番が不均等なので、後半急ぎすぎな印象。
もう少し描写が欲しかった人物もちらほらと。


それすらも断絶なのでしょうか。